2010-07-28

かご小話(3) : サイザル麻のこと


ケニアのかごの素材としてよく使われているサイザル麻。
ざっくりとした風合いと丈夫さが特徴です。

リュウゼツラン科でメキシコが原産。

19世紀にユカタン半島の「サイザル港」から世界各地に出荷されて
いたため、その名がつきました。

その後、ケニアを含め、世界各地で栽培されるようになりました。

剣のように堅く尖った葉をたたいて、良質な繊維を取り出し
ひも状に撚っていきます。これがサイザルロープ。

色をつける場合にはこの段階で染色し、乾燥させたサイザルロープを
こまかくこまかく編みあげ、ようやく一つの製品として完成します。

サイザル繊維はケニアの一大産業として発展してきました。
今では、その廃材をバイオ燃料として活用する研究も進んでいるそうです。


道端に植えられたサイザルの樹



2010-07-26

そばとざるを探して

最近のお昼は、麺類ばかり。

暑いし、簡単、片付けも楽だし。というのが理由のほとんどですが、
先の三連休は戸隠に行ったというのに、そばを食べずに帰ってきてしまった!
という激しい後悔をいまだに引きずっているのかもしれません。。。

なぜそばが食べれなかったかというと、急遽朝から山梨に向かうことになったんですね。
早朝にテントをたたみ、キャンプ場をあとにしました。



20代の頃に同じ会社で働いていた頼れる後輩が、最近山梨に移住しました。

僕は、この地に伝わる竹細工に興味があったので、調査を依頼していたのです。
すると「名人がご近所に住んでいて、割と仲いいですよー」と、信じられない返答が。。。

この日に訪問すれば、名人に会えると聞き、そばをあきらめ戸隠を離れたのでした。






いや~、お話直接うかがえてよかったです。

作り手の技を拝見しながら、たくさんの情報をいただきました。とても気さくな明るいおじいちゃん。

今度伺う時は、実際の竹細工を体験させていただく予定です。本当にありがとうございました。
(その後、地元のざるそばをいただきましたが、戸隠に劣らずとても美味しかったですよ)

征一郎

パレスチナのかご、到着!

ついに届きました。待ちに待っていたパレスチナのかごです!
箱を開けた瞬間、ナツメヤシの甘い香りがふんわりと漂いました。
そして、丁寧につくられた、美しい色合いのかごの姿... 幸せな瞬間でした。

パレスチナ

数十年にわたりイスラエルの占領下におかれているパレスチナ。
過去に、パレスチナの人々を支援する仕事にかかわっていたこともある私としては、
パレスチナの製品を扱うことは、大きな目標の一つでした。

おいしいオリーブオイルやかご作りでフェアトレードに取り組んでいる現地NGOの
「ガリラヤのシンディアナ」。そのパートナーとして、長年にわたって活動してこられた
仙台の「パレスチナ・オリーブ」さんから、かご部門を引き継がせていただくことになり、
夢はさっそくに実現したのでした。このご縁に、心から感謝しています。

どこか地中海の風を感じるような、明るい、素敵なかごたちです。
日本の皆さんにお届けする準備が整ったのが、とってもうれしいです。
朝子

2010-07-20

戸隠で竹細工体験

毎日暑いですね~。
19時を過ぎても東京はまだまだ暑いですが、最近の夕焼け空は、とても見事で毎日楽しみです。
さて、週末の3連休。みなさんはどのように過ごされたのでしょうか?
われわれ家族は、長野県戸隠までキャンプに行ってきました。



戸隠はこれまでも何度も足を運んだ大好きな場所なのですが、実は雪のない季節に行ったのは初めてかもしれません。

キャンプ場があるエリアまで、多くの蕎麦屋さんや竹細工店(かご街道と呼ばれています)、観光スポットが続いているため、かなりの渋滞が続きました。
お昼すぎに、ようやく到着。

友人家族と合流したのですが、ここから車で移動するのもまた一苦労。。。悩んでいると、キャンプ場内で竹細工教室が開かれるというアナウンスが・・・

地元の竹細工店の方が、竹を使ったおもちゃ作りを教えてくれると聞き、さっそく子ども4人、大人4人で参加しました。

まずは、竹トンボ作り。ナイフを固定しひざに当て、竹を引くことによって削ります。
8歳児はすべて一人で作りました。



続いて、水鉄砲。
竹の筒をのこぎりで切り、節に穴をあけます。



3歳児もギコギコ。
親たちにとって、ハラハラする場面もありましたが、子どもたちに怪我はなく、全員が完成しました(大人二名が出血)

その後は水鉄砲を試しに、川原へ。。。

  

最後は水鉄砲だか、チャンバラだかわからなくなり、全身ずぶぬれになりましたが、たのしい時間を過ごすことができました。

講師の先生、ごていねいに教えていただき、ありがとうございました!
と、よい父親を演じつつ、帰路は先生のお店でしっかり「かご」をチェックをしてきた週末でした。

2010-07-17

かご小話(2) : ナツメヤシとオリーブ

パレスチナのかごに使われているのはナツメヤシ(デーツ)
オリーブの枝。地中海沿岸ならではの素材です。

ナツメヤシは、ヨルダン渓谷を中心に、多くの農家で果実用
栽培されています。秋に実を収穫した後、不要になった枝集めて、
半年以上乾燥させてから、かご用に整えて使います。

オリーブは、その年に芽吹いた若い枝だけを採取します。
夏の終わりから冬にかけて採れますが、ナツメヤシと違って、
乾燥させると使えなくなるため、かご用に集めておける枝の量は
限られます。

そのためオリーブの枝だけで編むかごは非常に貴重で、
大抵はナツメヤシのかごの縁飾りなどに部分的に使うことが多いのです。

2010-07-14

あひるの家の二日間

すっかり、ご報告が遅くなりました。

先週末の二日間、あひるの家さんでの販売会を無事終了することができました。
足を留めてくださったお客様、ご協力いただいたあひるの家の皆様、本当にありがとうございました。

自然食に関心を持っている方は、すでに生活の中にかごを取り入れている人が多いことを、あらためて実感しました。


振り返れば、お客様からの質問を宿題にさせてもらったり、
在庫を取りに戻るまで長い時間お待たせしたりと、反省することも多々ありましたが、
たくさんの方とお話ができ、たのしい時間を過ごすことができました。


そしてこれらは、あひるの家のみなさんの全面的なサポートがあったからこそと思っています。
事前の告知から、ポスターや看板作り、惜しみないスペースの提供。打ち合わせもしていないのに、
いろいろなものを準備していてくれました。





そしてアットホームな雰囲気。
日ごろお店に足を運んでいる皆さんはご存知かと思いますが、お店の中も外も、同じ空気が流れているんですね。

おいしい賄い食。一息入れるためのコーヒーの絶妙なタイミング。
お客さまと一緒にコーヒーをすするうちに、なごんでくるお店の雰囲気。

何気ないようで、毎日たのしく働くための知恵が詰まっていたように思いました。


早速当店でも、すぐに実践できることとして、三時のおやつを導入することになりました。

余韻に浸る時間もなく、また通常の日々にすっかり戻っていますが、本当に忘れられない二日間となりました。

そしてまたいつか、この場所でお会いできる日を楽しみにしています。

征一郎

2010-07-10

またたびのかご

きのう、福島・奥会津から電話がかかってきた。

「またたびのかご」をお願いしている作り手のおばあちゃん。
今年の状況などをうかがいながら思うのは、かごの作り手でありながら、
畑を中心に一年を過ごしているということ。

かごを作っていただくには、その土地や文化、作り手の人の生活を知り、
そのリズムに合わせてお願いをすることが必要だと思う。

どれくらいの数量がお願いできそうか?具体的に分かるのは、来年の春になってからです。

一年間待ちわびて、手にする喜びという感覚は、まだどんなものか分かりませんが、
畑からの収穫のように、ありがたみを感じずにはいられないのだろうなあと思いました。



週末のイベントは、少量ですが、奥会津のまたたびのざるや、あけび、
山ブドウの小さなかごも店頭に並べたいと思っています。

征一郎

2010-07-08

週末はあひるの家

こんにちは。今日の東京は久々晴れましたね~。

カゴアミドリ初のイベントは、いよいよ明後日から。国立の「あひるの家」さんで行います。
週末の天気、とっても気になります。

さて当店サイト一番上のキッチンの写真。
この写真で使用している野菜と果物は、撮影前日に「あひるの家」さんで購入したものです。

実はこのときに、今回のイベントのお話をいただいたのでした!
翌日の準備に追われていた焦燥感を、あひるの家の店主は見逃せなかったのでしょう。
「どう、お店の準備進んでる?」
店主は、店の仕事をさりげなくこなしながら、時間をかけて準備の状況を聞いてくれたのでした。
その後、「よかったらうちでやってみない?」とのお言葉に、もちろん二つ返事と、握手をして帰ったのでした。

あひるの家さんを知ったのは、4年前。国立の隣町に引っ越して間もなくのことです。
しばらくお店に足を運んでいましたが、その後娘が誕生してしばらくの間、宅配をお願いしていました。
おいしい野菜と一緒に届く、「あひる通信」がとても面白く、今でもバックナンバーを持っています。
なかでも週末のイベントであひるの家にやってくる、いろいろな商売をしている人々の情報が楽しみでした。

そして、先週の「あひる通信」に、われわれ「カゴアミドリ」が紹介されました。


なんだか立場がかわって少し変な気持ちですが、気も引き締まります。
みなさま、どうぞよろしくおねがいします。
( ↓ この辺をお借りする予定)



征一郎

2010-07-06

かご小話(1) : かごの起源


かご編みの技術は、農耕がはじまり、定住化が進んだ
今から約1万2千年ほど前に始まった、と考えられているそうです。

最古のかごは、この時期の遺跡から出土しています。

私たちの祖先が、身の回りの自然を利用して発明したかご。
その発明は、食べ物を集団で分け合って食べることを可能にし、
コミュニケーションや言語の発展を促したと考えられる、と
研究者のジャック・L・ラルソンは指摘したそうです。


参考文献:「世界のかご文化図鑑」 東洋書林