自宅の近くに「桜通り」という名の道があります。
ふと気づけば、道路に沿って続く桜の木々が、膨らんできたつぼみで、
ほんのり赤く見えるようになりました。
地震の影響もあり、今年はいつもより季節の変化に気付く余裕がなかったようです。
心配は色々つきませんが、それでも春はやってきています。
少しづつ気持ちを切り替え、自然の営みにも目を向けていきたいです。
新製品も続々届いています!
長野県・戸隠に伝わる 根曲竹のかご が入荷しています。
根っこの部分が曲がっているので「根曲がり」。
チシマザサとも呼ばれる細くて背の高い、笹の一種です。
どちらかといえば、かごよりは美味しいタケノコとして食べて楽しむ方が
一般的なようです。
寒い地域に生える根曲竹は、春になると、雪の重みでつぶされた新芽が、
真上ではなく横向きに生えてきます。
それから上へ上へと方向を変えて伸びようとするために根の部分が曲がるのです。
しなりに強いのでぐっとたわませても折れたりしないのが特徴。
弾力があって重さにもよく耐えるので、かごの素材としてはとても優れています。
かごの産地である青森、そして長野の戸隠では、りんご収穫用の
丈夫な手提げかごが活躍しています。
(椀かごは、底上げしているので、くだものかごにもたいへん便利)
そして、戸隠といえば蕎麦がとっても有名。
街道沿いには、たくさんの蕎麦屋がお店を構えており、人気のお店は週末には
行列ができることも。
必然的に、蕎麦ざるなど、竹細工のレベルが高くなるのもうなずけますね。
弾力があり、前向き(上向き?)で丈夫な根曲竹のかごを見ていると、
なんだか元気が湧いてきます!