2011-10-31

かごのある暮らし(トレッキング編)

こんにちは。征一郎です。

紅葉もピークを迎え、日帰りの登山には最適なシーズンですね。
僕も先日、友人と八ヶ岳に足を運び、秋のトレッキングを楽しんできました。
落ち葉を踏みしめ歩くトレイル、遠くまで見渡せる澄んだ空気は、この時期
ならではの魅力ですね。

さて、そんな今回にご紹介する「かごのある暮らし」は、トレッキング編!
三重県にお住まいの小梅様より、日本百名山の一つ「大台ケ原」の登山の際、
ご愛用いただいたかごの写真を送っていただきました。
さてさて、どのようなかごが登場するのでしょうか?

大台ケ原といえば、日本百名山の中でも珍しい山容を持つ山の一つ。
頂上が平坦で、周囲が急峻な崖に囲まれている山です。


特に、稜線付近で見られる立ち枯れたトウヒの木と、笹原の景色は大台ケ原
らしい風景の一つではないでしょうか。ここで休憩しない手はありませんね!


               

山でいただくドリップコーヒー、とても贅沢ですね~。
そしておいしそうなケーキの入っている容器は、東ティモールの「ルフ」です。


 

以下は、小梅さんのコメントをご紹介します。

「ルフは、30リットルのザックの上部に入れていきました。
けっこう大ぶりですが、丸いのでザックの中になじみ、使い勝手は良いです。
今までは、おにぎりやパンなどをザックにそのまま入れていたのですが、
食べる頃にはいつも形がくずれていたので、軽くてかげんの良い
かごのような入れ物はないものかと探していたのです。

イタヤの弁当かごも使っていますが、ザックに入れるには丸い形がいいかも。
また、一人分の小さなサイズがあると、さらに便利かもしれません。」

 
小梅様、お写真と貴重なご意見をありがとうございました。
日ごろご家庭で使用しているかごも、アイデア次第で登山やピクニックなどに
活躍してくれそうですね!
ルフのひとまわり小さめサイズのご要望も承知しました。
次回の機会に、現地に確認してみたいと思います。

野外で使う天然素材の道具たち。いつも以上に贅沢な時間を過ごせそうです。
外出には何かと、プラスチックや使い捨ての容器を選んでしまいがちですが、
軽くて割れないかごの特性は、お出かけにもぴったりですね。
それにしても、大台ケ原、いつか行ってみたいなあ~。

皆様も、日ごろご愛用のかごがありましたら、ぜひお写真を送ってください!

2011-10-28

白樺の秘密

先日、白樺でかごを編むワークショップに参加してきました。

先生は、白樺のかご作家のユーリさん。
本場スウェーデンやフィンランドで、現地の作り手を自ら訪ね、
かごを編む技術や文化を学んでこられました。
現在は、茨城県つくば市にある小さな森を拠点に活動されています。

これまで、竹をつかったかごを編んだことはあったのですが、
北欧の素材である白樺のかご作りを、日本で体験できるとは思っていませんでした。

気持ちの良い秋の森で、かごを編む作業の、なんと楽しいこと!
時間をわすれて熱中してしまいました。

立っているのがユーリさん。
難しい顔で編んでいるのが当店の伊藤です

底部分を編み終わると、こんな姿

外側に折り返して、、、

完成!

そして、なんといっても興味深かったのはユーリさんのお話でした。
白樺という木の魅力、一年のほんの短い時期にだけ採れる樹皮の不思議、、、

ほんの一部ですが、ここで皆さんにご紹介できればと思います。

           ◆ ◆ ◆

白樺は、北欧に住む人々にとても愛され、生活に欠かせない樹木です。

また森にとっても、マザーツリーと呼ばれるほど重要な存在。
樹齢は短く、だいたい人の一生と同じくらいです。
水をたっぷり含み、早いサイクルで自然に帰っていくため、
新しい森を豊かな土壌へと変化させる役割を担っています。

樹皮が採取できるのは、6月~7月の4週間ほどの時期だけ。
この時期になると、木の幹にスーッとナイフを入れるだけで、
パリパリッと音を立てて、自然に皮がはがれてくれるのです。

皮を剥いだ部分は再生されますが、元に戻るまでには十年以上を要します。
そこで、かご職人たちは樹齢50年を過ぎ、ほぼ役目を終えた
古木からしか、樹皮を採らないようにしているそうです。

ひと夏に採れる量には限りがあり、大量生産ができないゆえに
白樺のかごはとても大切に使われてきたのです。

           ◆ ◆ ◆


いま日本国内の白樺を使ってのかご作りの可能性を模索して
おられるユーリさん。これからの活動がとても楽しみです!

Hantverk ユーリさんのHP
http://www.cocoronet.net/index.html

2011-10-25

あひるの家 販売会 終了です。

こんにちは。朝子です。

日曜日は、お天気もよく、皆さん楽しい一日を過ごされたのではないでしょうか。
各地でいろんなイベントがあったようですね。

そして、カゴアミドリの国立「あひるの家」での2日間の販売会も、
ぶじ終了しましたー。

2日目は、たいやき屋のゆい君、魚屋の海野君となかよく並んで、終日にぎやかに。



あひるの家さんでは今回初登場!の 「長野の椀かご」が、一番の人気となりました。
「昔使っていたのよ~」 「懐かしいわあ~」との声も多数。

やはりみなさん、台所で使用する道具の一つとして、特に関心を持って
ご覧いただいたようです。

私たちも、たくさんのお客様との会話をたのしませていただきました。

そしてあひるの家のみなさま、大変お世話になりました。
いつも豪華なまかないご飯、ごちそうさまです!

皆さま、またお目にかかりましょう。

朝子

2011-10-23

あひるの家 展示販売会 「山の恵み、秋のかご」 

皆さま、おはようございます。朝子です。

こちら東京多摩地区は、雨上がりのしっとりとした朝を迎えました。
雲の切れ目からのぞく青空に、気持ちもはれ上がっていくようです。

さて、国立の有機八百屋さん「あひるの家」での販売会、
昨日から開催中です!

初日の昨日はあいにくの雨模様でしたが、予想以上にたくさんの方に、
足を運んでいただきました。
遠方から来ていただいた方も多く、とてもうれしい一日でした。
本当に、ありがとうございました!

今日は2日目。
普段からとってもにぎやかな「あひるの家」の店頭に、
たいやき屋のゆいさんと、魚屋の海野さん、そしてカゴアミドリと
にぎやかな一日になりそうです。

お時間がある方は、ぜひのぞきにきてくださいね。

ではでは、どうぞよい日曜日をお過ごしください。

朝子

2011-10-20

ケンホフ農園のマルシェバッグ

このマルシェバッグのことは、以前「かご小話」でちらりとご紹介した
ことがあるので、ご記憶にある方もいらっしゃるかもしれません。
モロッコの西南部、シディ・イフニーという町にほど近い
「ケンホフ農園」で、女性たちが編んでいるものです。

ケンホフ農園のマルシェバッグ

そこは、首都ラバトから遠く離れ、サハラ砂漠の北縁に届きそうな
半砂漠地帯。インターネットどころか、電話も通じない辺境の地です。
一人のフランス人女性が、この土地に古くから暮らすベルベル人の
家族約20世帯とともに灌漑式の農園を運営し、有機農産物や、アルガン
オイル、刺繍製品などを生産しています。

機械を使わず、地道な手作業で行われる有機栽培

ろばの力も借ります

そしてこの伝統的な椰子のかごは、農園の女性たちが、農作業のかたわら
椰子の葉をさいては編み、チクチクと刺繍を施し、そしてガタゴトとバスで
フランスのパリまで運ばれ、長ーい旅路を経て、日本にやってきました。

農園の女性たち

ゆったりとしたモロッコ時間には、かなり驚いてしまいましたが、、、
それも含めて、モロッコの田舎暮らしの中から生まれた素朴なかごを、
日本のみなさまにご紹介できること、とても嬉しく思っています!


どうぞよろしくお願いします!
  

2011-10-15

FRaUで紹介されました!

こんにちは。朝子です。

今日は、雑誌掲載のお知らせです。
雑誌「FRaU」10月発売号で、当店をご紹介いただきました!













トップ記事の「“贅沢シンプル”な部屋づくり」という特集の中で
作家の廣瀬裕子さんのご自宅が、大きく取り上げられています。

ナチュラルなかごを使ったインテリアがとても素敵なお部屋なのですが、
そんな廣瀬さんのおすすめのかごショップとして、当店を紹介して頂きました。

白と、天然の木の色をベースにした大きなリビングには、各所にかごが
配置されていて、どの国のかごもなぜか違和感なく、
コーナー毎のアクセントになっていて、とても参考になります。

よく吟味された最小限の物だけを持つ、という廣瀬さんご夫妻の
暮らしのスタイル、見習いたいと思いました!


FRaU11月号、機会がありましたら、ぜひ手にとってご覧ください。

朝子

2011-10-13

長野旅 その2

さて、次は松本へと車を走らせ、「松本民芸館」に向かいました。

松本は、大正から昭和初期にかけて広がった民芸運動の影響を
強く受けた土地の一つ。 「松本民芸家具」をはじめ、さまざまなジャンルの
クラフトが、今に受け継がれています。

この松本民芸館は、昭和30年代に、市内で工芸店を営んでいた丸山太郎氏が
柳宗悦の影響を受けて創設したのがはじまりだそうです。



到着したのはちょうど、外壁のなまこ壁に、オレンジ色の西日が差し始めた頃。
敷地全体がなんともいえない、静かで深い雰囲気に包まれていました。


太い梁にまっ白な壁。
天井の高い蔵造りの建築だけでも、十分に見ごたえがありました。

古い松本民芸家具の椅子

展示されているのは、丸山氏が世界各国から収集した、幅ひろい暮らしの道具。

一つ一つ眺めていると、手仕事のものに対する丸山氏の暖かい目線が
感じられるような気がしました。


その足で、中町通りの老舗「ちきり屋」さんをのぞきに。
丸山氏が営んでいた工芸品店で、今は娘さんがその跡をついでおられました。


ちきり屋さんのショーウィンドー。いつも見ても素敵です。

そして、この日の締めは、 食堂「信濃屋」。

松本郊外の浅間温泉で40年以上続く、昔ながらの大衆食堂です。
信州大学に通っていた友人が、よく食べたという「山賊焼き定食」。
その味とボリューム!おばあちゃんの顔を見たさに、ついつい通って
しまうのでした。

駆け足でしたが、たくさんの良いものに触れることができて、
充実した長野旅行となりました。

朝子

長野旅 その1

皆さま、こんにちは。朝子です。

気持ちよい秋晴れが続いた3連休、どんなふうに過ごされましたか?
きっとそれぞれに充実したお休みになったことと思います。

わが家は、かけ足でしたが長野に行ってきましたよ。

はじめの目的地は、戸隠。

雪深い戸隠は、11月に入ると雪が降りはじめ、足を運ぶのも大変になってきます。
その前に作り手さんにいろいろお話を伺っておきたい、ということで
この機会に足を延ばしたのでした。

秋の行楽シーズンとあって、奥社の入口付近は、いつになくすごい人出でした。



さて、わたしたちは作り手さんを訪ねます。

根曲竹のかごについて、夫がじっくりとお話を伺っている間、
私は待ちきれない娘を連れて、近くの忍者屋敷へ。

その昔、“戸隠流忍術”というのがあったことから、こういう施設ができたそうです。
森の中で忍者気分を満喫した4才児でした。

忍!

名物・戸隠そばは、あまりの混みように、食べそびれてしまいましたが、
森林植物園の木道をちょっぴり散歩して、澄んだ空気と、秋の森を味わいました。

戸隠森林植物園、おすすめです

すがすがしい森

白樺のかけらが落ちていました。

次は、松本へと向かいます。

2011-10-05

かごのある暮らし(またたびざると世界のカゴ)

こんにちは。征一郎です。
今日は、東京都のT様よりお届けいただいたお写真を、ご紹介したいと思います。

T様は、8月に行った販売イベント(越谷レイクタウン Grano)にお越しいただき
「福島 またたびの米研ぎざる」をお買い求めいただきました。
当日は、直接お会いできずに残念だったのですが、その後にお便りとお写真を
送っていただきました。

米研ぎざるはお買い求めいただいたその日から、ほぼ毎日ご使用いただいている
とのこと! とてもうれしいお知らせでした。

T様からは、こんなコメントをいただきました。
「お米がとても研ぎやすく、水を切る際にお米がこぼれないか心配も不要。
あまりの使い勝手の良さに、今となってはこのザルのない暮らしは考えられない!
と主人と話しています。」


「米研ぎザルの定位置はレンジフードの上です。ぶら下げておいても
画になる手作りのかごは見ているだけで幸せな気持ちになります。」


そして、お米の研ぎ汁は一滴残らず庭の植木の水遣りに使われているそう。
なるほど、これなら汚水を流さずに、庭の植物も元気になりますね。
このアイデア。早速、我が家にも取り入れたいと思います!


そして、ご自宅にある他の素敵なかごたちも紹介いただきました! 


珍しい三角の竹かごは、大分の職人さんのもの。



こちらは、北欧のパインのかご。庭で摘んだ花を活ける花カゴとして活躍。



こちらは、ラトビアのかごだそうです。この形を見たのは初めてです。
素材はヤナギでしょうか? とても手の込んだデザインですね。


T様、貴重なかごをたくさんご紹介いただき、ありがとうございました。

当店では、「かごのある暮らし」写真を常時募集しております。
こんな使い方、あんなアイデアなど、皆さまのお気に入りのかごの写真を
ぜひお寄せ下さい。

お待ちしております!

征一郎

2011-10-02

かご小話: 赤道直下の手紡ぎウール

「糸紡ぎをする人」の代表は、私にとってはインド独立の父
マハトマ・ガンディーなのですが、皆さんいかがですか?

1946年に写真誌LIFEに掲載されたこの有名な肖像画は、
皆さんも目にされたことがあるのではないでしょうか。
http://www.gallerym.com/work.cfm?ID=91

当時、イギリスからの独立運動をけん引していたガンディーは、
糸を一本一本手で紡ぐ、という作業を、
人間本来の暮らしを象徴する姿として尊びました。


そんなことから「紡ぐ姿」に憧れをもっていた私は、ケニア産の手紡ぎ
ウールがあると聞いた時には、とても嬉しくなりました。

東アフリカの赤道直下に位置するケニア。広大な国土は山あり谷あり。
このウールの産地ナニュキ村 (Nanyuki village) は、標高5千メートル
を超えるケニア山のふもとにあります。

村で活動する「Nanyuki Spinners & Weavers」という団体が、
これまで多くの女性たちに、ウール製品の生産技術を指導してきました。

モコモコした羊の原毛を、指で細く撚りながら、糸巻きに巻き取って
いきます。それを機織り機などの簡単な道具を使いながら、
ゆっくりと手で織りあげています。糸の太さや、発色が均一に
ならないところに、あたたかな風合いが生まれます。




大変な手間と時間のかかる仕事ですが、出来上がった製品にはどれも
工業製品にはない、手紡ぎならではのホッとする温かみがあります。

そして、こうした手工業が村の女性たちを支える大切な収入源になって
いることも、この製品の大切な側面の一つですね。

朝子

2011-10-01

イタヤ細工の菅原さんが立川にいらっしゃいます。

こんにちは。征一郎です。
気づけば10月! すっかり秋めいた感じですね。

さて、9月28日より10月3日まで立川高島屋にて、~このひとすじ~ 日本の伝統展
が開催されています。
当店でもいつもお世話になっている、秋田角館 イタヤ工房の菅原清澄さんが
実演・即売会を行っていますので、ぜひみなさん立ち寄ってみてください!


お邪魔した初日は、二社の新聞社の取材を受けるなど大忙しの菅原さん。
(翌日、29日の読売・毎日新聞 多摩版に掲載)
会場は、たくさんのお客様で賑わっていました。

そして翌日の夜は、菅原さんをお誘いし国立の居酒屋へ。
おみやげの「いぶりがっこ」もつまみにいただきながら、奥深い職人の世界観を
たくさん聞くことができました。


楽しかったなあ~。また来年も立川にぜひ来てくださいね!

イベントの詳しい内容はコチラです ↓
高島屋創業180周年記念
~この道ひとすじ~
日本の伝統展〈実演・即売〉
期間:9月28日(水)~10月3日(月)
場所:8階 催会場
※最終日は午後6時閉場。