2011-11-28

またたび採取体験

こんにちは。征一郎です。
今週の週末は、福島へ行ってきました。

いつもまたたびざるをお願いしているつくり手の方から、「そろそろ山に入るけど
一緒に行きますか? 」というお誘いを受けたのです!


当日は快晴で気温も高く、山に入るには絶好の天気。
まずは、作業着と長靴にはき替え、ヘルメットをかぶって首にタオルを巻きます。

背負子をかつぎ、長い柄のついた鎌を持って、さあ出発!
はじめはちょっとしたハイキング気分~。




と思ったのも束の間。道なき斜面を急登し、やぶの中を探し歩きます。



またたびの生えていそうな場所は、たとえば、少し日当たりの悪そうなこんなところ。
この中には、いくつかの蔓植物が存在しているのですが、そこをかき分けて発見
するのは重労働です。


ようやく発見した、またたびはこちら。
ここ1.2年内に成長し、しっかり上に伸びて発育している枝だけを採取します。


断面は、全体が緑色で、中央部分は白。またたび特有の香りが周辺に広がります。


この日は、合計三か所を巡ったのですが、この場所ではこれくらいの収穫です。


山に入ること、約三時間。。。そろそろ日も傾き始めたので本日は終了。自宅に戻ります。
この日の収穫は、全部でこれくらい。
これをしばらく水に浸けてから、皮むきの作業へと入っていくのです。


いや~、はじめてだったこともあり、僕自身はとても楽しませていただきました。
しかし、実際はかなりの重労働。一人で山に入る場合は、怪我や滑落の危険性も高いでしょう。

今回の経験を通してはじめて分かったことも多く、あらためて頭の下がる思いです。
次回は年明けにおじゃまして、米研ぎざるの編み方を教わる予定です。
 

2011-11-27

かご小話: ダーラナ地方の馬

ハイテクな先進国というだけでなく、美しい家具やシンプルな
デザイン、そしてあたたかな手仕事が今に伝わる国として、
知られるようになったスウェーデン。

なかでも豊かな自然に恵まれた中部のダーラナ県は、スウェーデンの
民族的な伝統が色濃く残る、人々の心のふるさとのような地域です。
その文化は、祭りや音楽、そして手工芸の中にも脈々と受け継がれています。


仕事のパートナーでもあるスウェーデン人の女性も
「夏はいつもダーラナにある手工芸の学校でカゴ編みを習っているのよ」、と
話していました。

さて、この地方を代表する民芸品が「ダーラナホース」とよばれる木彫りの
馬の人形です。スウェーデン語では、ダーラヘスト。
カラフルなペイントできれいに飾られた、ちいさなかわいいお馬さんです。



その昔、この地方の家庭ではよく余った木材を使って、子どもたちのために
小さな馬の人形を作っていたのが由来だそうです。

明るい色に塗られたこの玩具はいつしか人気を博すようになり、
今ではダーラナ地方、そしてスウェーデンを象徴するモチーフとなったのです。

日本にも、秋田のイタヤ馬や、福島の三春駒など馬をかたどった郷土玩具が
多くあるせいでしょうか、素朴なダーラナホースにも、なんだかとても
親しみが感じられます。

森や田畑での重労働を支えてくれる力強い相棒だった馬。
土地の自然や動物への愛情が込められた、暮らしに根付く民芸の心が
ここにもあった、そんな気がしました。












2011-11-19

【イベント】吉祥寺TONE はじまりました。

 本日より、吉祥寺TONEさんでのかごの販売がはじまりました!

雨の中のスタートでしたが、大きな窓から差し込むやさしい自然光で、
店内はとてもやさしい雰囲気があふれていました。


北欧、パレスチナの製品が並びます

上質な衣類だけでなく、伝統的な技法を用いたテキスタイルの製品、
手仕事の雑貨やアクセサリーも豊富で、ついつい長居してしまいそうです。

また、今回の震災で大きな被害を受けた三陸町。その女性たちが漁網でつくった
ミサンガも販売されていました。

(奥に見えるのが、三陸町の女性たち)

このように、ストーリーのある製品を多く取りそろえるTONEさんで、かごの販売が
できたことは、とてもうれしい限りです。

展示は、来週の日曜11/27(日)までとなっております。
お近くにお越しの際は、ぜひ足をお運びください!

征一郎

2011-11-18

かご小話: 白樺のふしぎ

森を豊かにする白樺の秘密について、先日すこし書きましたが(こちらです)、
奥深いその魅力をさらにご紹介していきたいと思います。


白樺の木

白樺が白く見えるのはなぜなのでしょう?

それは、外皮にベチュリンという白い物質が含まれているからです。
ベチュリンには抗酸化作用があって、白樺の木が倒れて中が朽ちても、
皮の部分だけは腐らずに長く残ります。

何十年経っても変わらずに使える白樺製品の強さの秘密は、この
ベチュリンにあったのですね。


白樺細工の歴史が古いロシアでは、昔から食品の保存容器として
白樺が使われてきました。

物を腐らせないその性質をよく知っていた先人の知恵だったのですね。

白樺のキャ二スター

一方、白樺樹皮には脂分も多く含まれていて、水に強く、燃えやすい
性質があります。たき火の焚きつけには最高の素材なのだそうですよ。

そんなことから、白樺細工のお手入れにも、油がよいようです。

表面の乾燥が気になりはじめたら、食用油を塗り込んで
油分を補給してあげると、本来のつやと手触りが戻ってきます。

先日はじめて自分で編んだ白樺のパンかごも、適度にお手入れしながら
愛情込めて長く使っていきたいな、と思っています。

朝子

2011-11-17

【イベント】吉祥寺TONEで19日(土)より開催!


皆さま、こんにちは。朝子です。

日が沈むのが毎日少しづつ早くなり、冬が一歩一歩近づいてくるような、
そんな頃ですね。お元気でお過ごしですか?

今日は週末から開催するイベントのお知らせです!
場所は、吉祥寺にある素敵なセレクトショップ TONEさん。
上質な服や、落ち着いた雰囲気の雑貨とともに、当店のかごたちが並びます。

日時:  11月19日(土) - 27日(日)  11:00 - 20:00
場所:  TONE (JR/京王線 吉祥寺駅 北口 徒歩8分  map
今回のテーマは 「蔓と枝のバスケット」です。



東北地方のあけび蔓や、地中海のオリーブの枝で編んだかご、
北欧の木のバスケットなど、素材感の違いが楽しめるのではないかと思います。
どれもこの季節におすすめのかごばかり。ぜひ足をお運びくださいね。

TONEさんは、 吉祥寺駅北口を出て、東急百貨店の北側の大正通りから
一歩入った落ち着いた一角にあります。
お店はビルの1階です。2階には素敵なギャラリー FEVE、
地階には人気のおいしいパン屋さん ダンディゾンがあります。

なお期間中、カゴアミドリのスタッフは常駐しておりません。
展示商品についてのお問合せは当店までどうぞ。 (info@kagoami.com



かご小話: 宮城 岩出山の篠竹細工

宮城の北西に位置する「岩出山」は、豊臣秀吉の命によってこの地に送られた
伊達政宗が開いた、古い城下町です。

政宗はのちに仙台へと移りますが、その子孫が代々岩出山城を
守ってきました。


篠竹細工は、その第4代の城主が京都から職人を呼び寄せて、家臣らの
内職として奨励したのが始まりだと伝えられています。

1720年頃のことだそうで、既に300年に近い、長い歴史を持っているのですね。

その間、その時代の暮らし方に合わせ、様々なかごが作られてきたことでしょう。



岩出山の篠竹細工を手に持ってみると、その軽さ、そして肌あたりの
良さが印象的です。

ヒゴがとても薄く削られているので、編み終わりの
部分の飛び出しが気にならず、とてもなめらかでやさしい肌触り。

一つの丸いざるを編むのに、太さや厚み、長さの異なる何種類もの
ヒゴを用意するのだそうです。

シンプルなざるの中にも、きっと300年分の職人さんの知恵が
詰まっているのですね。

この技術と伝統が、どうかいつまでも伝わり続けますように!

2011-11-11

かごのある暮らし(よろず語り部 夢追人編)

こんにちは。征一郎です。

今日の「かごのある暮らし」に登場していただくのは、ボランティアで紙芝居を
している「よろず語り部 夢追人」さんです!
地元の香川県を中心に、活動していらっしゃいます。


写真 夢追人


そんな夢追い人さんから、「岩手 鈴竹 市場かご(大)」のご要望をいただいたのは、
9月のある日のこと。

しかし、残念ながら(大)サイズでは、
「紙芝居を収納できて、かつ実用自転車の新聞配達用のかごに収まる」
という条件をクリアできず、急遽 42cm~45cm でつくられた市場かご
を手配することになったのでした。

写真 夢追人

何度か確認をさせていただいて、ようやくお手元にお届けした結果はこちら。

写真 夢追人
 
いや~、気持ち良くピタッとはまってくれました。


写真 夢追人

ばっちり決まりましたね!

夢追人さんのブログにも、当店をご紹介いただきました→「こちら」をクリック!
紙芝居の動画「アンパンマンとそっくりパン」もお楽しみいただけますよ~。

2011-11-04

写真家 大西暢夫さんと再会の旅

こんにちは。征一郎です。

先週末は、家族と友人で岐阜県池田町に行ってきました。

岐阜県には、これまで山側の奥飛騨や木曽福島方面に
足を運んだことはあったものの、いわゆる濃尾平野といわれる
地域に行くのは初めてでした。

とくにこの池田町周辺は、日本でも有数の喫茶店の激戦区らしく、
休日の朝は満席覚悟! コーヒーとトーストに茶碗蒸しが
付いてくるというモーニングは、今回挑戦したい楽しみの一つでした。


さて、今回の旅の目的は、写真家の大西暢夫さん宅にお邪魔すること。

大西さんは写真家でありながら、岐阜県に建設された日本最大のダム
「徳山ダム」に沈んでしまう村人の生活を15年以上追い続けて、
「水になった村」というドキュメンタリー映画を製作した方で、
最近DVDも発売になりました。



大西さんと出会ったのは、今年の7月。

岩手県宮古の港近くで、ボランティア活動に参加していた僕は、
その時宿泊していたタイマグラ村の民宿「フィールドノート」で、
たまたま大西さんと一緒になったのでした。

この時、すでに何度も東北の沿岸地帯を取材していた大西さんでしたが、
この日は宮古市に近い沿岸部を見てきたとのこと。

その晩、見せていただいた映像は、僕にとってとても衝撃的でした。
大きなメディアからは伝わってこない、写真家ならではの視点が、
その映像やインタビューを通してリアルに伝わってきたのでした。


その日以来、再会は4か月ぶり。
築90年の大きな家と畑のある暮らしに、興味津津の僕たちでした。

大西さん一家が東京から故郷の岐阜に居を移してきたのは最近のこと。
落ち着いたかなという頃に起こったのが、東日本大震災でした。

居ても立ってもいられず、岐阜からもう16回も足を運び、
被災地の取材を重ねてきたそうです。



(大西さん自作!の囲炉裏で、おいしい鍋を囲みながら、夜が更けていくのでした。)



そして子どもたちが寝静まった頃・・・、奥の部屋からはスクリーンが登場!
編集されたばかりの震災報告の映像を見ながら、解説していただいたのです。

大西さんは、これからも被災地を巡り、これまで取材されてきた方々への
インタビューを続けていくそうです。

「東北にはまだまだ支援が必要な人たちがいる!」
今もなお、現場に足を運び続ける人の言葉が胸に響きます。

いつまでも震災発生時の恐怖を忘れずに、関心を持ち続けることの大切さを
実感しました。


そして、その夜のシメに登場したのはきのこ汁。
ダムになった村・・・徳山村に住んでいたおばあちゃんが、その日に採った
という貴重なきのこです。香りがよくて、本当に美味しかった!


子ども同士もすっかり仲良くなって、忘れられない旅の一つとなりました。
大西家の皆様、本当にありがとうございました! また遊びに行きますね。



(翌朝の池田町のモーニングはこちら!)


2011-11-01

かごのある暮らし(店主編)

こんにちは。征一郎です。

前回、三重県の小梅様からのトレッキング編に刺激を受け、
このたびはわたくし、店主編をお届けします。

先週は、友人と二人、錦秋の八ヶ岳を歩いてきました。
北八ヶ岳周辺は、あまりアップダウンが無い地形なのですが、
やはり日ごろの運動不足のため、何度か顎が上がり息がみだれ
とてもよいリハビリになりました。


この日はスタートした早朝から日が傾いた夕方まで、雲ひとつない
最高の天気。日陰のひんやり加減と、日向のぽかぽか度のバランスが
とても心地よく過ごしやすい気温の一日でした。


高度を稼ぐと見えてきたのは、南八ヶ岳の主脈と南、北、中央アルプス。
遠くは雪をかぶった上信越の山々と360度のパノラマが楽しめました。

右側の黒いのが僕です


絶景の岩場に腰掛けて、おひるごはん休憩。

写真は、友人所有の「岩手 こだわり弁当かご」です。
かごも美しいですが、おにぎりも大変立派ですね~。
なんとこのおにぎり一個は、お米約一合分。
あわせて三合分が、この後彼の胃に収まったということになります。


僕のおにぎりは小さめなので、4個入り。経木で覆っているので、
毎回水洗いする必要はありません。

そして、お湯を沸かし、おにぎりを頬張りながらしばらくおにぎり談義。
おにぎりの大きさや形、海苔の巻きかたって、知らず知らずのうちに、
母親ゆずりの形になってしまうのではないかな~ というのが二人の一致
する意見。なるほど、われわれのもたしかにその通りです。



冬の気配がすぐそこまで迫っています。
お昼を過ぎ、気づけば陽はすっかり傾いていました。

というわけで、かごのある暮らし 店主編は、弁当かごについてお伝えしました。