2016-05-26

石坂しづかさんの「ポストカード」販売開始です!

イラストレーターの石坂しづかさんが描いた カゴの絵のポストカード
のお取り扱いをはじめました!
4枚セットで、300円(税込)の価格となります。




吉祥寺・ギャラリーフェブで開催した「かご展」のために描かれた絵を
カードに仕立てたもの。
日本やヨーロッパの伝統的なかごの中から、4点がセレクトされました。


こちらは当店でも扱っている、フランソワさんのヤナギのかごがモチーフに。



右側の手提げは、山形の山間部に伝わるシナのかご。
左のラケット型は、「すいのう」と呼ばれる柄付のざるです。

それぞれの素材感やたたずまいが あたたかな筆致で描かれ、
どの一枚にも 飾っておきたくなる魅力があります。

このポストカードの売り上げは、全額、熊本地震の被災地支援に
充てさせていただきます。
寄付先となるのは、被災地に立ち上がった
Support! Small Business for KUMAMOTO & OITAプロジェクト
です。


熊本・大分で、地元の作り手さんたちと有機的な関係をつくり、
人とモノとをつなぐ役割を担ってきた個人店さんを支えようという 試み。

個人店の多様な活動は、どんな街にあっても、地域の文化を伝え
街の個性を形づくるおおきな要素と思います。
その活力を呼び戻すことが、被災地域の文化や工芸を守る手助けとなり
ひいては作り手さんたちの力となることを願い、支援をさせていただくこと
に 致しました。

国立の店舗、およびWEBショップ販売をしています。


ぜひたくさんの方にご利用いただければと思っておりますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

いとう




2016-05-22

『暮らし上手のビン、カゴ、布』

エイ出版の月刊「暮らし上手シリーズ」2016年5月発売号に
掲載いただきました。



この号のテーマは「ビン、カゴ、布」!
当店は「とことんカゴ図鑑」の特集ページを担当させていただきました。




キッチンで働くカゴ、収納上手なカゴ、お出かけ用のカゴまで、
10ページにもわたる充実した「図鑑」となりました。

表紙に採用していただいたのは、岩手の鈴竹細工。
ちいさなお弁当かごをたくさん並べたら、こんなにキュートな一枚に。

機会がありましたら、ぜひお手に取ってみてくださいね。
(エイ出版社の立ち読みできるページはこちら > https://goo.gl/r3OthL )

2016-05-18

『ケニアのかご展』はじまります!

国立店では、明日5月19日から、『ケニアのかご展』がはじまります!

10年以上前からケニアに通い続け、現地の生産者とともに
製品作りを手がけてきた、「オンプリュ」の中島志保さんのご協力のもと、
今年も色とりどりのサイザルバッグが届きました。


店内は、虹のような色彩あふれる空間に変身!
ボーダーやツートンカラーの新色に加え、夏らしい透かし模様の
新作も登場。140点を超えるサイザルバッグが並びました。


オンプリュさんの製品の特徴は、品質へのこだわりはもちろんのこと、
現地の環境や作り手の健康にも配慮している点。
たとえば染料には、認証をうけたドイツ製のものを選ぶなど、
現地の人々に寄り添ったものづくりを実践しています。

 オリーブの木工品も人気のアイテムです!
 
「毎日持つバスケットを通して、世界とつながることができる」と語る
代表の中島志保さんの言葉を、この展示の中にぜひ感じていただけ
ればと思っています。

サイザルのバッグの素材は、リュウゼツランの葉から採れる
細くて丈夫な繊維。
これをひも状に撚って染色し、一本一本編み上げていきます。
編む作業だけでも、普通サイズのもの1点で1週間はかかるそうです!

帆布のバッグのように、使い込むほど手になじみ長く愛用できる
サイザルバッグ。
ぜひお気に入りの一点を見つけ出してくださいね。

多くの皆さまのご来場をお待ちしております。

伊藤

2016-05-04

港のかごにまつわる、二人の職人のこと。


現在吉祥寺で開催中の「かご展」では、かつて東北沿岸の港で不可欠だった
魚の運搬用の竹かごに関する展示も行っています。


昭和30年代は、沿岸部の漁獲量が増えた時代背景もあり、
漁港近くには何軒もの竹細工店が並び、しのぎを削っていたといいます。

しかし、プラスチック製品が台頭する昭和40年に入ると需要は激減。
職人たちは転職を余儀なくされ、港から姿を消していきました。

当店では以前から、岩手の宮古漁港で使われてきた「横田かご」、
福島の小名浜港の「万漁かご」を取り扱っています。

見た目も作りも似ている二つのかごの共通点について、
以前からもっと深く知りたいと思っていました。

また、横田かごの職人であった鈴木さんと、万漁かごの西山さんに
話を聞くたび、年齢も近く、お互いに長男として家業の竹細工店を
継いだこと、2011年に津波の被害を受けてしまったことなど、

お二人の経歴についても 重なる点が多くあるように感じていました。

そこで今回はお二人にインタビューにご協力いただき、
まとめてみました。


◇鈴木利雄さん(横田かご)
 
 (撮影:嶋崎千秋さん)
 
昭和9年 岩手県宮古市に生まれる。
昭和21年 竹細工店を営む父・一郎さんの跡を継ぎ、職人の道へ。
昭和36年 貞子さんと結婚。
昭和36年頃 横田かごの需要の最盛期。
昭和37年 長男誕生
昭和40年 長女誕生
昭和42年 プラスチック製品の台頭により、注文が激減。
昭和44年 企業に転職。
平成4年 定年後、25年ぶりにかごづくりを再開。
平成23年 3月11日 東日本大震災により被災。
平成23年 4月 かごづくりを再開するも、翌年は体調を崩し休止。
平成27年 春 3年ぶりに、横田かごを製作する。
   ※今回販売する横田かごは、昨年製作したものとなります。


鈴木さんの手元に残っていた当時の注文書。
かつて竹かごが全盛期だった時代の貴重な資料です。 

 
◇西山昭一さん (万漁かご) 
 
 
(撮影:大西暢夫さん)

昭和10年 福島県いわき市小名浜に生まれる。
昭和28年 竹細工店を営む父・亀三さんの跡を継ぎ、職人の道へ
昭和30年代後半 万漁かごの需要の最盛期
昭和39年 英子さんと結婚
昭和40年 長女誕生
昭和43年 長男誕生
昭和43年頃 プラスチック製品の台頭により、受注が激減。
昭和45年 転職に備え、大型免許を取得。
        (その後、そのまま職人の道を続ける決意をする)
平成23年3月 津波により、自宅と工房を被災。
平成23年10月 多くの人に支えられ、仕事を再開。
 
 
これまで、日本全国のいろいろなかごの産地で、プラスチック製品
登場を理由とする竹籠製品の衰退を耳にしてきましたが、
農具としての需要に比べ、
漁業目的に使用されてきた竹細工の方が
より急激な変化への対応を迫られてきたことが感じられました。

水に濡れた状態が長く続き、常に荒っぽく扱われる港の環境において、
プラスチック製品の登場は、想像以上に画期的なもの
だったことでしょう。
 
「毎年少しづつ仕事が減っていく感じなんかではないよ。
ある年、急に注文が来なくなった。あまりに
突然すぎて
涙もでなかった。」
西山さんは話してくれました。
 
これから家族を養っていけるのか不安で、眠れない夜が続いたこと。
船がサンマ漁に使用する長い竹を必要としていたことから、しばらくの
間は暮らしを支えられたこと。大型免許を取得し、転職に備えていたこと。

西山さんは、それでも最後は竹細工職人としての道をえらび、
港ではなく、暮らしのかごを手掛ける職人として、活動をはじめたのでした。


転職を余儀なくされた鈴木さんと、時代に大きく翻弄されながらも
職人の道を歩んだ西山さん。
もし、自分が同じ立場だったら、どちらの道を歩んでいっただろう?
今回の展示をきっかけに、これまで以上に深く、当時の状況に
思いを巡らせました。
 
お二人には、聞きたいことがまだまだたくさんあります。
またいつか、そのお話の一部をお伝えできればと思っています。

伊藤

2016-05-02

ギャラリーフェブの「かご展」 開催中です!

4月30日(土)より、「かご展」がはじまりました!
週末はたくさんの方にご来店をいただきまして、ありがとうございました。
 
開催中のご紹介が遅くなってしまいましたが、今日は会場全体の様子を
ご紹介したいと思います。
 
まず入って正面はこちら。
大分の鉄鉢かごや鹿児島のお弁当かごなど、九州の代表的な
白竹細工が並びます。

こちらは、国内外の手提げを揃えたスペースです。
東北各県のやまぶどう・くるみ・あけびや、岩手の鈴竹、長野の根曲竹など
熟練の職人の製品が並びます。
また、国内で活動するかご作家さんの作品、フランス各地の伝統的なバスケット
などなど、素材もかたちも充実した品揃えです。 

 
 
  
整理に便利な四角いかごが充実

そして、長野県外ではなかなか実物をみることが難しい「みすず細工」
ですが、このたび「松本みすず細工の会」さんのご協力により、
新旧のかご・ざるがあわせてご覧いただける貴重な機会となりました。
※旧製品は展示のみ
 
そして、もう一つの展示スペースに並ぶのが、東北沿岸部に伝わる
「漁港のかご」です。

岩手・宮古漁港の横田かご(鈴木利雄さん)、
福島・小名浜漁港の万漁かご(西山昭一さん)のご協力により、
港のかごとともに時代を過ごしてきた、お二人の軌跡を展示しています。
 
 

手と足を使い竹ひごを自在に操る、西山昭一さん。
(写真:大西暢夫さん)
 
横田かごを前に、優しい表情を浮かべる鈴木利雄さん。
誠文堂新光社「手作りする竹のかごと器」より
 
 
また、山形・関川に伝わるシナの手提げは、このたびのイベントにあわせて
オリジナルで製作いただいたもの。花模様、透かし編みなどバリエーションも
豊富です。
 
その他、たいへんうつくしい仕上がりの白竹の角物(大分・岩田淳子さん)、
竹のキッチンツール(高知・下本一歩さん)も豊富に揃いました。

 

今年も充実した見ごたえある展示となりました。
会期は、今週の土曜日(5/7)までとなっておりますので、ぜひお運びください!
※5/4 (水) はおやすみです

伊藤