2016-07-21

熊本 GREEN NOTE 「夏のカゴ展」開催します!

明日7/21(金)より、熊本・天草でのイベントがはじまります!

会場となるのは、3年前も「かご展」を開催いただいた
GREEN NOTE さん。
 
 
3か月前に発生した大地震の直後、熊本市内の店舗の店先
(現在休業中)を利用し、近隣の住民の方が必要としている
支援物資の提供や、炊き出しを行っていることを知り、
それをきっかけに再び連絡をとりはじめました。

そしてこのたび、カゴを片手に、おでかけも 日々の暮らしも、
明るく楽しく過ごしたい!をテーマに、「夏のカゴ展」開催の
声掛けをいただきました。
 
 
今回は、日頃当店にもケニアのかごを届けていただいている
「オンプリュ」さんとともに、展示の品揃えをしております。

 

夏にこそ選びたい、多彩なかごバッグを中心にご用意しています。
熊本九州の皆様、ぜひお運びください! 
 
<< GREEN NOTE「夏のカゴ展」>>
Date:7月22日(金)-8月7日(日)
        11:00-19:00    
Place:GREEN NOTE cafe Fika
    http://ramet.info/grape1/



2016-07-14

戸隠の根曲竹細工の「これから」について。井上栄一さんにお話を伺いました。

天岩戸が飛んできて落ちた場所、と伝えられる長野の戸隠。
古くから信仰と修験道が盛んで、今もその名残が神社や多くの宿坊にみられます。
 
戸隠の根曲竹細工は、江戸時代のはじめから受けつがれてきた伝統工芸品です。
そばどころとしても知られるこの高原の村では、数多くある蕎麦店のどこに
行っても、
そばは根曲竹を使ったざるに盛られて出てきます。

もともとは農家の実用品としてつくられていましたが、その後は戸隠参りの
お土産として、
また、昭和40年代にスキー場ができてからは、観光の土産物
としての需要も
増えていきました。
かつては、多くの職人たちがしのぎを削った竹細工の産地でしたが、
現在では高齢がすすみ、若手といわれる作り手も60代前後となってきました。

そんな戸隠の根曲竹細工の現状を知りたくて、井上竹細工店の5代目、
井上栄一さんを訪ねて、お話を伺ってきました。


井上さんが竹細工店を継いだのは、昭和50年代の後半。
当時は20代後半の頃で、ご家庭をもち、お子さんが誕生して間もないころでした。

88歳まで現役を続けたおじいさんから、約5年間にわたり竹細工や商売にまつわる
さまざまなことを学んだそうです。


おじいさんの時代は、日本の竹細工にとって、おおきな変革期でした。
昭和30年代、これまでの国産品中心から、輸入ものが多く入りこみ価格が急落。
一方で、日本は経済成長まっさかりの時代だったため、かごの注文は増加。
そうすると、これまでのようにすべてを自分で作るのは割が悪いと、業者から
仕入れたかごを中心に販売する店が増えていきました。

けれど、安価な輸入品と並べて販売しても、これまで戸隠製品を愛用していた人や、
少々高くても丈夫で長持ちすることを知っていた人は、根曲竹を選んでいったそう。

時代や景気によって、多少の浮き沈みはあったものの、一定の支持層が支えて
くれたこと、そして地元の蕎麦屋から、定期的にざるの注文があるというのも、
戸隠の竹細工が今日まで続いてきた大きな理由のひとつなのだと思います。

 
現在、地元の竹細工組合の会長としても日々奔走されている井上さん。

その目標は、戸隠の竹細工を100年続く伝統として繋げていくこと。
そのために、今よりもさらに使いやすく、丈夫で、愛着を感じてもらえる
ものづくりに
地域全体で取り組んでいきたいと考えているそうです。

たとえば、職人にしかわからない「手間」。
そのほとんどは、外側から目に見えない作業のため、その手間を掛けるか
掛けないかはそれぞれの
職人の判断になります。それをしないからといって、
すぐに差がでるというものでも
ありませんが、数十年使った時に歪みが少ないなど、
わずかな違いとして
あらわれる可能性があります。

それから、材料選びの「目」。
丈夫なものを作るには、何よりも材料選びが重要です。
蕎麦ざる一枚をとっても、底、本体、縁巻きで、年数の異なる素材を使ったり、
幅や厚みに差をつけたりと、丈夫さや使いやすさは、素材へのこだわりなしには
生まれません。

そして、価格について。
熟練の職人でも一日で編める蕎麦ざるは、わずか二枚程度。
さらに、山に材料を採りに行く時間などを含めると、実際にはもっと多くの時間が
費やされています。その手間を考えると、今のままの価格では、これから職人を
目指す若者が現れても生活が成り立たないというのが実情です。

今後は、そういった先のことも含めて、価格の見直しについても考えなければ
いけない時期に来ているのかもしれません。


その点について井上さんに尋ねてみると、以下のような答えがかえってきました。
「後継者が少ないから、作業がたいへんだからという理由で価格を高くすると
いうことはできません。道具が高くてもいい理由というのは、手になじんで使い
やすく、丈夫で長持ちすること、使うほどに愛着が持てるものだと思っています。」
 
今後もこの伝統を次の世代につなげていくために、そういったさらなる質の向上を
目指し、根曲竹細工に携わっているみんなで考えていきたいと思っているそうです。
そして近々、技術を学ぶ場所として、地元の有志を募った竹細工教室の開催も
検討しており、忙しい日々をすごされていました。

地元の方を対象にした体験教室が、7月末より開催されます


生まれ育ったこの戸隠を、今も深く愛する井上さん。
「戸隠の美しい山々に抱かれ、その恵みをいただきながら、楽しんで暮らしていく。
贅沢はできなくても、
そういった自分たちの姿を、後輩たちにみせていきたいと
思っています。
自分が竹細工の伝統とともに大切にしていきたいのは、
そういったところなのかも
しれません。」



おだやかな表情でそう語ってくださったのでした。



伊藤

2016-07-03

トークイベント「青竹のしごと」

こんにちは!今日もあついですね。
こちら東京・国立の予想最高気温は34度!今年一番の暑さになりそうです。

きのうの夜は、勢司恵美さんによる「青竹のしごと」をテーマにした
トークイベントを開催しました。



なぜ、青竹細工のかご職人をめざすことになったのか?
その仕事は、具体的にどのようなものなのか?
写真や動画を交えながら約1時間、勢司さんご自身にお話しいただきました。

ちょっとまじめな質問も、勢司さんの明るいキャラクターによって、終始
リラックスムード。楽しい時間になりました。




地元にある数か所の竹林に通い、一番良いと思う竹だけを選んで切りだす。
工房まで運んだら、割って太さを揃え、厚みも削って調整し、
何種類ものひごを準備する。
さらに、つくるものによっては、表面をうすく削る「みがき」の作業も加わる。

この一連の作業が、かごづくりの作業全体の7~8割を占めていて、
どれだけ早く・正確に作業を進めるかが、製作数を大きく左右します。

勢司さんの場合、朝の8時に作業をはじめて、仕事終わりは、
夜10時をまわることもあるそうです。

そんなお話を聞いて、竹という素材に向き合う毎日の活動は、
同時に、自分自身に向き合う仕事でもあるのかもしれないと思いました。


そして、これはトークの後、打ち上げの席で聞いた話になりますが、
勢司さん自身は、自分はまだ職人ではないと感じているのだそうです。

勢司さんにとっての「竹細工職人」は、今よりももっと手際よく、
一日に数多くのかごを仕上げ、もっと大きなざるも、きれいに、頑丈に
編むことのできる匠の人。

今はまだ、目指すその像に追いついていないので、職人ではなく
「つくりて」と名乗っているのだそう。

竹細工という仕事に、真摯に向き合う姿が伝わってくるお話でした。



トークイベントにご参加のみなさんの中には、群馬や茨城など
遠方から足を運んでいただいた方も。

すでにどこかで竹細工を習っていたり、過去に勢司さんのワークショップに
参加したことがあるなど、すでにかごづくりの経験がある方がとても多く、
熱心に話を聞かれていたのが印象的でした。

この日のトークが、なにか今後のきっかけとなることがあれば
たいへんうれしく思っています。

今後も、各地で活動している作り手さんを招き、定期的にこうしたイベントを
開催できればと思っています。ぜひご期待ください!

勢司恵美さんの「青竹のかご展」の会期は、残りあと7日となりました。
10日(日)まで休まず営業をしておりますので、ぜひその作品を
手に取ってご覧くださいませ。

伊藤征一郎

2016-07-01

勢司恵美さんの「青竹のかご展」はじまりました!

二年ぶり、二回目となる勢司恵美さんによる「青竹のかご展」が
スタートしました!

今回もたくさんの青竹のかご・ざるがそろいました。
店内の半分ほどのスペースに勢司さんの作品が並び、壮観です!
さわやかな竹の香りも、ほのかに漂っています。


初日は、勢司さんご本人にも在店をいただき、笑いが絶えない一日でした。

遠方から電車で数時間をかけて足を運んでいただいたお客様など、
勢司さんの作品はもちろん、その人柄にも魅力を感じているファンの方が
多いことを実感しました。

下から2番目の段、一番左の色の手提げは、勢司さんの私物。
かれこれ6年以上使っているというそのかごは、
経年の変化により、光沢ある赤みを帯びていました。



今回の展示では、種類豊富な手提げかごに加え、日常で活躍してくれる
台所の道具たちが充実しています。

茶碗かごは、丸形・楕円型で異なるサイズがそろって全4種類。

昔懐かしい、みそこしざる、平ざる、深ざるなどなど、毎日使って
たのしいアイテムばかりです。


その他、勢司さんがオリジナルで製作したブローチやオーナメントなど、
女性の作り手らしいアクセサリーや小物も揃っていますので、
また追ってご紹介したいと思います。

ブローチの詳細は、勢司さんのブログをご覧ください!


勢司さんは、7月2日(土)にも在店をいただきますので、ぜひたのしいお話を
聞きにきてくださいね!

会期は7/10(日)まで。期間中は無休で営業をしております。

いとう