2016-08-23

店舗移転のお知らせ

当店は10月より、同じ国立市内に移転いたします。
新しいお店では、より広いスペースでゆったりと、様々な国のかごを
ご覧いただける予定ですので、ぜひご期待ください!




また現在、営業日拡大に伴う新規スタッフを募集中です。
営業日が増え、現在の週4日から、5日となります。
http://goo.gl/UxUKMj

なお、現在の店舗の営業は、9月18日(日)迄となっております。
引き続き、どうぞよろしくお願いします!
カゴアミドリ
伊藤征一郎

2016-08-11

フィンランドへ

フィンランドにやってきました。
8月とはいえ、気温は20度前後。朝夕はちょっぴり肌寒いくらいです。

北の大都市ヘルシンキは、建物も乗り物も、屋外にあるものはみな、
重厚堅牢なつくり。
冬のきびしい寒さにも負けない、力づよさを感じる街並みです。

けれど一歩室内に入れば、そこにはあかるく洗練された空間が広がっています。

デザインの分野で世界をリードするフィンランドの、色彩や表現へのこだわりは
短時間の街歩きのあいだにも充分に感じることができました。




キュートなバスがあちこちに。


「デザイン博物館」の屋外展示。
巨匠エーロ・アールニオ氏の
特別展が開かれていました。


蚤の市もなにやらおしゃれな雰囲気です。

 
フィンランドでも、これまで何度か連絡をとりあっていた作り手さんたちを
訪ねることができました。

はじめに訪問したのは、とても研究熱心な白樺細工の作り手さん。
古くからこの土地で使われてきたバスケットはもちろんのこと、
釣り用の浮きや重りといったものまで自在に素材を使って、なんでも
作り出してしまいます。

石と白樺で作った「重り」


白樺と過ごす時間を何よりも大切にしていることが伝わってきました。


道中、たまたま立ちよったすてきなレンガ造りの建物の中では、
「ウッドジョイント」展をやっているから見て行ったら?と地元の方に
声を掛けられました。

入ってみると、なんと日本古来の組み木技術を紹介する内容。
棟梁の写真とともに、たくさんの組み木のサンプルが、丁寧に紹介されていて
驚きました。






小さな町の町はずれで、とても興味ぶかい展示に偶然であうことができて、
フィンランドの奥深さを感じました。


ヘルシンキはやっぱりカモメの街ですね。


北ヨーロッパをめぐる今回の旅でも、たくさんの出会いと発見がありました!
この刺激をまた、いろんな形でお店に反映していければと思っています。

これからも、引き続きよろしくお願いいたします。

朝子




2016-08-09

リトアニアの旅 2

続いてお会いしたのは、わら、水草、樹皮などなど、
かつてこの国の各地で使われていたさまざまな素材を使用し、
昔の技法を用いてかごを編むことのできる、貴重な腕の持ち主でした。

作り手であると同時に、考古学の先生でもあり、大学での講義も
うけもっているそう!

みずから採取しているというさまざまな植物や、それらを使って再現した
古い技法の編み組作品などを見せていただきました。

かご素材のコレクション。
わら、葦、い草、ガマ、シナノキや白樺の樹皮、
パインの根っこなどなど、、、

こちらはリンデン(シナノキの仲間)の
樹皮から採れる薄皮の部分。
撚りをかければ、丈夫なヒモになります。


遠く離れたバルトの地であるにもかかわらず、こうして見ると
日本のかご素材との共通性が多いこと!

地球上のどんな地域でも、人はできるだけしなやかでよく曲がる草や
つる、強靭な繊維が得られる植物をさがしつづけてきたんだなぁと
なんだか感じ入ってしまいました。

加工方法や、道具の形などにも似ている点は多く、ここリトアニアにも
先人たちの貴重な試行錯誤の跡がのこされていました。


ベリーやマッシュルームの収穫に使われた肩掛けのバッグ。
アイヌの人々がつくる「サラニプ」を思い出しました。


かつての暮らしの中で活躍した様々なマット。
リンデン(シナノキ)の樹皮や繊維、い草を使い
たくみに再現したもの。



こちらは小さな博物館で見かけた、展示の一場面。
今ではほとんど見かけることのない草のかごも
多く並んでいました。



北海道よりも少し小さな国土に、300万人弱の人びとが暮らす、リトアニア。

たっぷりの自然の中に、暮らしやすいサイズの街が点在していて、
人と自然のかかわりの深さを実感する旅となりました。

たくさんのすてきな出会いと、みなさんの優しさを胸に、
次の訪問地、フィンランドへと向かいます。

2016-08-08

リトアニアの旅 1

こんにちは、朝子です。
ただいまかごをめぐる北欧の旅の途上です。

最初に降り立ったのは、中世に迷い込んだような石造りの街並みが
うつくしい、リトアニアの首都ビルニュスでした。

ユネスコの世界遺産にも登録されている旧市街は、歴史の宝庫。
住んでいる人たちはきっと、これを維持するために想像のつかないほどの
努力をされているんだろうなぁ、、、などと考えながらしばし散歩。

ちょっとした裏道にも
今と昔の暮らしが折り重なっています


早速電車に乗り込み、地方へと向かいます。

そこここに白樺の木。


まずお邪魔したのは、代々ヤナギのかご作りに携わっているベテランの
かご職人さんの工房です。

作業場の大きな小屋の中には、材料のヤナギのストックや、古いかご、
新しいかごでぎっしり。



壁には、年代物のかごがずらり!
左端にちょっぴり写っている長細いものは、おじいさん自身が赤ちゃんの時に
この中で寝ていた「ゆりかご」だそうです。

小屋の裏には、一面のヤナギ畑がひろがっていました。



こちらのかご職人さんたちの多くは、材料を自家栽培しています。
一年で収穫できるとはいえ、栽培と製造の両方を行うのは、とても
大変な仕事だと思います。


また、若くして家業を継いだ職人さんにもお会いすることができました。
20代にもかかわらず、すでにキャリアは10年以上!
これからの活躍が楽しみです。

ヤナギの枝を三つ割にする機械。


屋根裏にストックされた材料。


さて、移動の途中、近くに伝統工芸館のようなセンターがあるということで
立ち寄ってみました。


地元の博物館の支部として運営されている公営のスペースだそうで、
地域住民が伝統工芸に親しみ、技術を習得できるようにと、さまざまな講習を
行っているそうです。




とくに子供向けの講習には力を入れているそうで、
訪ねたときは、9月に開かれるイベントの準備にお忙しそうでした。

こうした活動を通して、地域に伝わってきた手工芸を大切にする気持ちが、
人びとの間にしっかりと根付いているのを感じました。